伊藤園、緑茶成分のインフルエンザ予防効果を確認
執筆者:編集部
(株)伊藤園の中央研究所は、静岡県立大学、社会福祉法人白十字会との共同研究で、緑茶に含まれるカテキンとテアニンが、インフルエンザの発症を減少させることを、ヒトを対象とした臨床試験で確認した。これまでの基礎研究では、緑茶に含まれるカテキンは、ウイルスの細胞への吸着や細胞内での増殖を阻害することが報告されており、テアニンは、免疫力を高める効果が報告されていいた。しかしヒトにおける科学的な報告は、緑茶のうがいによる効果が検討されている程度であり、経口摂取による効果は明らかにはされていなかった。今回の試験によって、緑茶はうがいだけでなく、積極的に毎日飲むことによってもインフルエンザの予防に有効である可能性が示唆されたことになる。この試験結果の詳細は、12月1日から国立京都国際会館で開催される「第31回 日本臨床薬理学会年会」で発表される。