東友精米「色彩選別機 XCAー180type」導入

      執筆者:編集部

  ㈱東友精米(東大阪市)は㈱東洋精米機製作所が新しく開発した色彩選別機 「XCAー180typeⅡ」を導入した。これまで同社の精米ラインは精米機と同等の処理能力(6t/h)の色彩選別機を設置していたが、従来の色彩選別機の宿命とも云える流量を定格の約半分に落とさなければ満足した選別能力を発揮することができず、それが精米ラインの処理能力を大幅に低下させていた。不良品の中にも大量に良米が混じるための歩留まり損失も大きく、取引先である東洋精米機より新型色彩選別機の説明を受け、早速東洋に選別試験を依頼した。定格流量による選別試験では高純度、高選別をクリアしていることを確認、さらにその選別試験結果をもとに①歩留り向上、②作業効率の向上を算出したところ、年間で約390万円のメリットが出ることが判明。特に作業効率の面は、処理時間が―日で最大約150分もの短縮が可能になるなど、人件費の削減に大きく貢献することが判明した。導入後、直ちに試算内容について検証を行なったところ、2tロットの場合、従来の色彩選別機では45分近くかかっていた処理時間が本機導入後は22分と大幅に短縮、しかも高純度による歩留り向上も顕著に現れるなど、全てのロットにおいて生産効率大幅に改善され、テストデータと同じ結果が検証できた。東友精米重久工場長は「XCAの能力のすごさは導入後すぐに感じた。歩留り及び品質の向上は勿論のこと、ロットの切替時間も大幅に短縮され、メンテナンス性も今まで以上に効率良く行なえるようになった。今後、さらなる生産性の向上にもつなげて行きたい」と絶賛。問い合わせ、東洋精米機製作所広報室、関073-471-3011。