矢野経済研究所「食品宅配市場1兆6806億円」
執筆者:編集部
矢野経済研究所では国内食品宅配市場の調査を実施した。調査期間は2011年1月~4月(注: 東日本大震災の影響は考慮していない)、その結果、2010年度の食品宅配の総市場規模は1兆6806億円(前年度比104、0%)と堅調に推移している。昨今の不況による外食離れに加え、惣菜(中食)も含め家庭内調理による内食回帰の風潮が強まっていること、単身者世帯や共働き世帯の増加などがその背景にある。食品業界は店舗売上高の低調を受け、より消費者に直接的に働きかけ、希望の商品を手元に届けることができる食品宅配サービスに注力し、顧客の囲い込みをはかっている。調査対象:配食サービス・惣菜宅配サービス企業、ファストフード・外食チェーン店運営企業、コンビニエンスストア、生協、量販店、乳業メーカー、食品宅配支援サービス企業、その他関連企業・団体、調査方法:当社専門研究員による直接面接取材及び電話ヒアリング、文献調査、ならびに消費者アンケート調査。