味の素「飼料用アミノ酸事業」再編

      執筆者:編集部

味の素㈱は4月26日開催の取締役会で新たに子会社を設立するとともに、味の素㈱を分割会社とし新設する子会社を承継会社とする吸収分割により飼料用アミノ酸事業会社を発足させることを決議した。1、組織再編の目的 飼料用アミノ酸事業は新会社設立と吸収分割により新会社に事業運営を移管することでグローバルでダイナミックな環境の変化に対するセンスを高め、また新会社による事業の統括化をすすめることで、機動的な意思決定を効率的な事業運営体制を実現し競争体制の強化に注力する。2、同社グループでの位置づけ 主要製品である飼料用アミノ酸のリジン、スレオニン、トリプトファンの製品分野では常にリーダーとして現在に至っている。今後長期的には、より広く動物栄養の分野にも事業成長の機会を求めイノベーションに裏打ちされた事業展開を行うことでワールド・ベストな事業グループの形成を目指す。3、今後の予定 新会社は9月下旬に味の素㈱と吸収分割契約を締結し、飼料用アミノ酸事業の一部並びに味の素ハートランド社および味の素ユーロリジン社の株式所有を通じた統括・管理に関する事業を譲り受ける予定。吸収分割契約の内容等の詳細については決定次第あらためて発表する。分割期日は今年11月1日予定。