キリングループ「CO2排出量削減」促進
執筆者:編集部
キリングループでは、事業を通じてのCRS活動の大きな柱として低炭素企業グループの実現を掲げ、バリューチェーン全体のCO2排出量を2050年までに1990年比半減という高い目標を設定し、取組みを進めている。その一環として今回グループ独自の「バリューチェーンCO2排出基準」を策定し、バリューチェーン全体のCO2排出量の把握を完了するとともに、策定した排出基準の信頼性・透明性の確保を目的とし㈱トーマツ審査評価機構の第三者格付けであるスコープ3の格付を取得した。キリングループは同社の格付け取得第一号となる。排出基準策定にあたり、CO2排出量については、キリングループが把握している自社データを基に、業界団体による公表データを活用し、CO2排出原単位については国や業界団体、産業連関表に基づくデータなどを用い、WRI/WBCSDが策定中の国際的なガイドラインであるGHGプロトコル・イニシアチブのスコープ3・スタンダードの策定基準に準拠して独自の基準を策定した。さらに、今回参考としたスコープ3算定基準が開発中であることを考慮し、外部公表における信頼性・透明性を評価するために第三者機関であるトーマツ審査評価機構社による格付けを導入した。今後は、CO2排出量削減の中長期目標の下、算定されたバリューチェーンにおけるプロセス毎の排出量に基づき引き続き省資源・省エネルギー・環境提案商品の取り組みを強化することで、効率的・効果的にCO2排出量を削減し、事業を通じた環境活動を推進していく。