矢野経「ガーデニングアンケート調査結果4、4%増」

      執筆者:編集部

矢野経済研究所は国内のガーデニング市場について調査を実施した。2010年のガーデニング市場規模は前年比104、4%の2162億円の見込み、分野別では、植物は花苗の落ち込みが顕著であったため前年を下回り919億円、資材については、家庭菜園向けのプランターや園芸初心者向けの栽培セットなどの商品が拡大したことを受けて1243億円と前年を上回る見通し。野菜苗・果樹苗の市場規模は2006年以降大幅拡大、食の安心・安全意識や環境意識の高まりによる「緑のカーテン」などが寄与、2010年の家庭菜園向け野菜苗・果樹苗の市場規模は、前年比107,8%の139億円の見込み。2011年については、夏場の節電意識の高まりにより、「緑のカーテン」向けのゴーヤなどの売れ行きが好調となっており、前年比108、6%の151億円と予測される。食育や情操教育一環として、自宅などで家庭菜園を行うユーザーが増加したこと、環境活動の一つとして緑のカーテンが普及したことなどが市場拡大に寄与している。調査期間は2011年3月~7月、調査対象は植物取扱企業、ガーデニング資材取扱企業、消費者アンケート調査、調査方法、専門研究員による直接面接取材及び電話などによるヒアリング、インターネットアンケート調査。