イトーヨーカ堂 「セブンファーム」を設立

      執筆者:編集部

イトーヨーカ堂は7月、農業事業の中核会社「セブンファーム」を100%子会社として設立する。セブンファームは各地における農業法人の新規設立や事業拡大、食品リサイクル網の整備等を一元管理する統括組織として、2008年から千葉県内で実施している完全循環型農業を、2013年2月末までに全国10ヶ所へ拡大し、地域農業の活性化に貢献していく。新会社の役割、拡大計画について、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加、農地法の改正等、日本の農業を取り巻く環境は大きな転換期を迎えている。日本の農業をお手伝いしたいという基本理念のもと、各地域ごとに農業生産法人形式もしくは事業会社方式を設置し、持続可能な地域農業への貢献を図る。全国拡大では、神奈川県三浦市と茨城県筑西市に、各地域の農業グループ等と共同出資でセブンファーム傘下の事業会社を設立し、直営農場の運営を開始する。さらに、北海道や東北、関東、中京、関西等の店舗展開エリアを中心に農業事業を順次拡大していく。また農業事業の拡大に伴い、食品リサイクルの実施店舗数を全国100店舗まで拡大することで、同社は2007年に改正された食品リサイクル法における数値目標「食品リサイクル率45%」を達成する見込みである。