【4月号】 各地で始まる江戸東京野菜でのまち興し。

      執筆者:auc_shonin

品川区武蔵小山の商店街が、タケノコでまち興しの準備をしているという情報が届いた。
孟宗竹のタケノコは、江戸天王洲(東品川) で廻船問屋をしていた山路次郎兵衛勝孝が、現在の品川区小山台に別荘を建て移り住んだたおり、村民の生活を豊かにしようと、江戸にはない、孟宗竹を薩摩から取り寄せ、栽培させた。
大きい竹といっても真竹しか知らない江戸市民にとっては大きなタケノコは驚きで、食感も良かったことから人気になり、近くの目黒不動尊の門前で売られたタケノコ飯は、江戸市民に「タケノコは目黒に限る!」と言わしめたものだった。しかし元はと云えば品川産、そこで、武蔵小山商店街では、「武蔵小山」の愛称、”ムサコ”を、武蔵小杉や武蔵小金井にとられる前に、「ムサコ」は武蔵小山の愛称!、を全国に印象づけようと4月22日、目蒲線の武蔵小山駅前広場で、タケノコ汁3,000食を無料で振る舞う用意をしている。

寺島ナスの復活は2009,年に東向島の第一寺島小学校で栽培の復活が行われたが、墨田区ばかりか広く都民にその存在が認知された。
昨年、「寺島・玉の井まちおこし委員会」の皆さんが東武鉄道・東向島駅のガード下に設置されたフラワーポットで栽培を行い、市民にも喜ばれたことから、今年はスカイツリーの開業に合わせて寺島ナスの苗を市民に配布して皆で栽培を始めようと、すでに寺島ナスの苗は、星野直治さんから手に入れて準備をしている。 寺島・玉ノ井カフェが皆さんの拠点。

また、荒川区では地元の名前の付いた青茎三河島菜の復活と、汐入大根(辛味)の料理が幾つか創作されたことから、今年度は同区観光振興課が、観光資源としても貴重なものとして、普及拡大に向けて検討が始まり、当研究会も情報の提供などを行っている。


また。府中市には、江戸時代に幕府の御瓜田が設けられたところ、幕府は美濃の真桑村から農民を呼び寄せて栽培していた。この歴史の再現として18年前に、岐阜県真正町から頂いた種で、府中市農業大学校でしばらく栽培されていたことがあったが、広く市民レベルにまでひろがらず、しぼんでしまった。
昨年から、地元の商工会のメンバーが、真桑瓜を栽培し「府中バカのまくわ瓜」のビールを試作しているが、今年は、まち興しとして農商工連携を拡大していきたいから、タネを探してほしいと、代表の方が協力を要請してきた。

今年も、江戸東京野菜が多くの方々の努力で、各地で話題を振りまき、まち興しに生かされるようだ。

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2 江戸東京野菜はここで買えます 

江戸東京野菜は、江戸からの伝統と季節を味わう野菜で、もちろん地場野菜です。

地方からやってくる季節の先取り野菜より、ずっと個性的です。

(農産物の生育は天候に左右されますので、収穫予定は変わることがあります)

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