慶応義塾大学「農協直売所代行運搬システムを構築」
執筆者:編集部
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下、SDM)の西山敏樹特任准教授らのグループは、全国的に増加している農業協同組合(以下、JA)の直売所に青果物を持ち込む農家の人手不足や高齢化等の問題をふまえ、この運搬を代行するシステムを構築した。今回、このシステムの実証実験を5月10日から16日までJAさがみ・グリーンセンター綾瀬(以下、GC綾瀬)で実施する。実験では、単に運搬を代行するだけでなく、電動車輌と大型保冷剤の導入による騒音やCO2の削減、青果物の保冷とそのモニタリングを常時実施、SNSを利用した青果物の販売と鮮度情報の提供なども行う。また、農家や利用者等に評価調査も実施し、今後、農業と住民をより有効的に結び付けるため、実験システムの課題発見と改善点の整理を行う。参加研究グループ、SDMスマートロジスティクスシステムのベース開発の統括、実証実験統括、矢崎総業グループ、実証実験に用いる電気自動車の走行状況データの取得,運搬青果物の温度情報取得、インテリジェントセンサーテクノロジー、実証実験で用いた保冷野菜と既存の運搬方法で運んだ野菜の味・効能の比較。