東洋大学「糖尿病を防ぐ、野菜入りうどん共同開発」

     

udon小麦粉を原料とするうどんは、炭水化物を多く含み、過剰摂取から糖尿病を引き起こす可能性があり、これを防ぐため、東洋大学・食環境科学部大熊廣一教授研究室では栄養バランスを改善したうどんを館林うどんと共同開発、このほど、栄養成分をさらにプラス、しかも、おいしく食べられるうどんが完成した。完成したうどんはゴーヤ、にんじん、ほうれん草、パンプキン、生姜、パプリカなどで、野菜の栄養成分が壊れないように真空凍結乾燥(フリーズドライ)して粉末化し、小麦粉に3~7%程度の野菜粉末を添加、さらに、野菜粉末を添加しても食感を損なわないよう、うどんの持つ弾力性を維持できる条件を取入れた。「ゴーヤうどん」は鉄分1日の推奨量の約3倍、貧血予防、食物繊維1日の推奨量の約1/2、(便秘予防、肥満予防、動脈硬化防止)。「にんじんうどん」ビタミンA1日の推奨量の約1/2(抗酸化作用、血栓の防止、成長の促進、皮膚や粘膜の維持)、「ほうれん草」カルシウム1日の推奨量の約1/5、骨粗しょう症予防、葉酸1日の推奨量の約1/3、(貧血の改善効果、動脈硬化防止)。上記以外では、パンプキンには緑黄色野菜の特徴であるカロチンが多く含まれ、生姜には血行を良くして体温を高め、脂肪や糖の代謝を促進してくれるショウガオールなどが、また、パプリカには抗酸化物質が含まれており、うどんを食べることでそうした野菜の機能成分も摂取できる。