メルシャン「ワイン動向発表 2014年前年比5,5%増」
執筆者:編集部
メルシャンはワイン消費量などの動向調査を発表した。それによると消費数量は、2013年に続き2014年も過去最高を更新、伸長率は、前年比5,5%増と2013年の伸び率同3,6%を上回ったほか、1998年頃の第6次ワインブームの消費数量を超えて拡大している。課税数量は2014年に続き2015年も輸入ワインが過去最高を更新、国内製造ワイン・輸入ワインの合計は前年比2,1%となり、10年前と比較して1,5倍の規模に拡大した。一方、2015年国内製造ワイン課税数量は前年比0,5%と微増、第6次ワインブーム後としては最大規模112,842klとなった。無添加や機能系の拡大に加え、日本ワインの品質向上による人気の高まりがみられる。「果実酒等の製法品質基準」の表示ルールが明確化されたことも影響している。また、2015年はチリワインの輸入量がフランスワインを超え、国別輸入数量第一位となった。チリワインは国別で最も高い伸び率で大きく伸長し、10年連続で輸入量を伸ばしている。輸入ワイン全体に占める構成比も、チリワインが約28%と昨年から3,5%となっており、今後、チリワインの市場が拡大していくことが予想される。