天気と食品は親子関係
執筆者:編集部
天候と食品は切っても切れない間柄。天気が悪ければ弁当は売れず、快晴だと弁当は飛ぶように売れる。今年の夏は8月20日以降、連日の雨続き。台風や秋雨前線の影響などで、晴れ間なんぞ、全く見なかった。従って夏物飲料、食品は皆目ダメ。スーパーマーケット業界も前年を下回るなどいい話は聞かない。連日の雨は気象庁の責任ではないが、天気予報を聞くたびに「明日もまた雨です」という予報官の声に、憐れみを感じるのは私一人ではないと思う。しかし、残念ながら天気予報はよく外れる。
食品業界に従事している関係上、夏物飲料、食品の売れ行き、動向が気になる。ビールの売れ行きが悪い、素麺が売れない、と聞くたびにため息をつく。やりきれない気持ちが全身を襲う。夏は猛烈に暑く、浴びるようにビールを飲む、片肌脱いでそうめんを食べる、そして冬は身震いするほど寒い、このシナリオが日本の景気をよくする。寒風にさらされながら熱いうどんを食べる。親父はお酒とおでんを突っつく。今年の冬はそうでありたい。