キリン 特許製法が「日本食品科学工学会 技術賞」受賞
執筆者:shirai
キリンの飲料技術研究所が開発した「カフェインクリア製法」(特許取得済)が、「日本食品科学工学会 技術賞」を受賞。8月28日の日本食品科学工学会第64回大会にて表彰されることとなった。
「カフェインクリア製法」とは、緑茶や紅茶の味や香りなどを維持しながら、茶中のカフェインを選択的に吸着除去する独自技術。
一般的なカフェイン除去の方法としては、熱湯などで茶葉そのものからカフェインを洗い流す方法が挙げられるが、味や香りを損なってしまうというデメリットがあった。
これに対し同製法では、カフェインを選択的に吸着する天然吸着剤を活用することにより、緑茶や紅茶の抽出液からカフェインを除去行う。
味わいや香りを維持したままカフェインを除去でき、飲料適性と汎用性を兼ね備えた同製法は、2014年4月に発売された世界初のカフェインゼロ緑茶飲料「キリン やさしさ生茶 カフェインゼロ」のほか、今年5月に発売した「キリン 生茶デカフェ」、日本初のカフェインゼロ、カロリーオフペットボトル入り紅茶飲料「キリン 午後の紅茶 こだわり素材のヘルシーミルクティー」に採用されている。
また、8月22日には「キリン 午後の紅茶 ストレートティー デカフェ」を発売。
今後同社は、2012年以降年々顕在化カフェインゼロ商品やデカフェ商品へのニーズに応えていく方針。