さ・し・す・せ・そ で作る「江戸風小鉢&おつまみ レシピ」新刊書紹介

      執筆者:編集部

料理の奥深さを感じる人と感じない人。料理はおいしければ美味しいほど幸せ感じるものである。本書は時代小説家である車浮代さんが江戸料理にこだわりをもち、生粋の江戸料理をまとめた貴重なレシピ集である。著者の車浮代さん曰く「江戸料理は旬の素材を使う、調理に時間をかけない、調理方法は切る、焼く、煮る、油はあまり使わない、肉をあまり食べない」というのが基本。江戸幕府を開いた徳川家康の出身は三河。当時は塩、味噌、酢を使った素朴な田舎料理で、かなりしょっぱかった、らしい。ご承知の通り徳川家康は大の倹約家、料理にも倹約家精神が浸透しており、それが江戸料理の原点にもなっている。これが結果的には健康的で経済的な江戸料理誕生の所以でもあるという。本書は浮世絵研究家として、時代小説家として色彩感覚、時代考証の末、完成した江戸料理レシピ集である。著者は映画監督新藤兼人に師事し、シナリオ作家協会「大伴昌司大賞」を受賞するなど多方面で活躍中である。主な著書に「筆子 その愛」。(著者のご好意で3名の方に同書をプレゼントいたします。ご希望の方はフードボイスHPお問い合わせまで。応募者多数の場合は抽選となります)。発行日2010年4月23日、発行所 ㈱PHP研究所、定価1300円。