第477話 国際語

      2018/03/11  

東アジアの文化から

平昌オリンピックを観ていたら、韓国の文在寅選手(仮名)と中国の習近平選手(仮名)の英語表記は、各々「MUN Jein」「SHU Kinpei」と姓・名の順で表記されていた。対して、日本の安倍晋三選手(仮名)だけは、アメリカのドナルド・トランプ選手(仮名)「Donld TRUMP」に倣ってか、「Shinzo ABE」と名・姓の順で表記してあった。姓・名文化の国であるのに、日本人は自ら日本文化を壊しているのではないだろうかと思った。
何とかならないのか?
他の例を出そう。
そういえば、日本独自の醤油なんかも英語ではSoy sauceというが、Sauceと表現されるとペースト状の調味料をイメージして、違和感がある。さらりとした美しい液体の醤油は「Shouyu」でいきたいものだ。
同じように、「Iki」「Tsuyu」「Yakumi」「Kastuobushi」「Mirin」で通したい。
そもそもが、蕎麦を英語でBuckwheat noodlesといったりしている。Buckwheat(蕎麦)のNoodles(麺)というわけだろうが、聞けばBuckwheatというのが、ブナに似た小麦という意味に由来するというから、ブナに似た小麦の麺なんてバカにされているようだ。Buckwheat noodlesというのは西洋人が考案した言葉だから、せめてわれわれは「Soba」を国際語としたいものだ。

そんなわけで、「江戸ソバリエ」の認定証は、「ルビはローマ字表記にします」と申上げている。そうすれば「ほしひかる=HOSHI Hikaru」となるからだ。

〔文・絵 ☆ 江戸ソバリエ認定委員長 ほしひかる