味の素「AIを活用した自動献立提案システム」新開発
執筆者:motoe
味の素(社長:西井孝明、本社:東京都中央区)は、3月26日にレシピサイト「AJINOMOTO PARK」の全面リニューアルオープンを実施した(URL https://park.ajinomoto.co.jp/top/)。 新サイトには、同社として初めて開発したAIを活用することによってユーザー一人ひとりのニーズに合った献立をいつでも提供できる自動献立提案システムを導入している。 同社の調査によると、普段食事作りをする人は、“栄養バランスの良い献立”を最も重視している一方、約76%が、おかず(主菜・副菜)や汁物の組み合わせといった“献立を考える”ことに負担を感じているという。そこで同社では、サイト上でユーザーが選択したレシピに対し、主菜、副菜、汁物から適切な2品を加え計3品の“献立”として瞬時に提案するシステムを開発、ビジネスモデル特許を出願。これは、同社が栄養士等の有資格者監修のもと、約10,000レシピをデータベースとして蓄積してきたことで実現したもの。このシステムの特長は次の2点。1点目は、献立としての栄養計算だけではなく、季節、和洋中のジャンル、調理効率(食材・調理器具の数)等、食事作りをする人が考慮するポイントも要素としていること。2点目は、AIを活用して、彩りや味のバランスなど数値や言語では表せない感覚的な要素も含めた精度の高い献立提案を可能にしていること。今回、この2点を組み合わせることによって独自のシステム開発に至ったという。同システムの導入により、従来は「AJINOMOTO PARK」の中の約1,000レシピの中から2品を組み合わせた献立提案に限られていたものが、今後は約10,000レシピの中から3品を組み合わせた献立を提案することが可能になった。 新システムでは“簡単なのに驚くほどおいしく、からだにも良い毎日の食卓をサポートする”をコンセプトに、自動献立提案システム以外にも、<料理の基本>、<テーマ別 健康と食情報>など、日々の料理に役立つコンテンツを揃えているという。