<コンビニ創業戦記・「鈴木貞夫言行録」>(第35回)

     

第5章・ソフトブレーン・フィールド時代(その15)

『朝令スピーチ事例集』⑭

――2018・8・7――

全国のみなさん、お早うございます。

お元気ですか。心のハイタッチを送ります。

今日は早くも「立秋の日」。

また台風13号接近で、慌ただしい1週間になりそうです。

さて、今週から来週にかけて、73年目の6日「ヒロシマの日」、9日「ナガサキの日」、そして15日「終戦の日」、と続きます。

加えて12日は、33年前の昭和60年、死者520名という最大の犠牲者が出した

「日航機123便・御巣鷹山墜落事故の日」でもあります。

8月は、まさしく、私たち一人一人が、「戦争を二度と起こさない」「戦争を決して忘れない」と、世界平和と安全を心に深く誓う鎮魂の月でもあると思います。

この1年、核兵器廃絶を巡る世界的な大きな動きがありました。

国際NGO「ICAN」(≒核廃絶国際キャンペーン・ベアトリス・フィン事務長(35歳)が、日本の被爆者と連帯した世界の20~30代の若者を中心とする市民活動で、国連の「核兵器禁止条約」の採択に貢献し、ノーベル平和賞を受賞したことです。

国連加盟の122カ国・地域がこれを承認しています。

残念なことは、唯一の被爆国である日本が核兵器所有国と同調し、未だ未承認なことです。

昨日の「ヒロシマの日」でも、松井広島市長の提言に対して、安倍首相は、「核兵器禁止

条約」に全く触れず、異なる見解をの述べていました。

「ヒロシマ・ナガサキ」は、幾ら語っても、決して語り過ぎることはない永遠のテーマ

です。「核無き世界の実現」を目指して、日本が、「理想の旗を、卒先して、高く掲げ続ける」

べきだと確信しています。

今日の発句は

『鎮魂の 涙雨降り 秋立ちぬ』

『立秋や 夏終わりたる 気配かな』

『夏の朝 鳩啼く声す 歩道橋』

『灼熱の 舗道に朽ちし 蝉ひとつ』

今週も<お陽様顔出し『ワッハッハ!』>」で元気に行こう!

――2018・8・14――

全国の皆さん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。

お盆の真っただ中です。久しぶりの里帰りやお墓参りは済まされましたか。

さて明日15日は、終戦記念日です。

今日は、知る人ぞ知る反戦運動家・中村文子さん(1913~2012年・99歳没)の

お話をします。

中村さんは大正2年沖縄生まれ、日中戦争が始まった直後の昭和13年、教師となり、

当時の軍国主義教育を忠実に実践します。

昭和19年神奈川に転勤し、サイパン島玉砕で、多くの沖縄人が戦死したことを知る。

終戦後昭和21年、33歳のとき、沖縄に帰還し、戦争で破壊しつくされた沖縄の悲惨と

教え子たちが殆ど戦死したことを知る。

以来、反戦の語り部として「戦争絶対反対」の活動を続けるなか、沖縄戦での米軍の実写フィルムに出会う。

そこに映し出された戦争の悲惨さの実態に触れて、言葉に勝る「反戦の武器」になると、痛感して、アメリカに出向き、個人で買い集める運動に没頭する。

日本国内で上映会を、全国で開催して戦争反対の機運を高める努力を重ねる。

同時に英語版を作成し、アメリカ国内での上映会をはじめる。

「今さら沖縄戦のニュース映画なんて」との厳しい批判もあったが、上映を続けるうちに、アメリカ人にも、戦争の悲惨な実像に反戦の共感の輪が少しずつ広がるようになっていく。

中村さんの信念は「命こそ宝・命こそ大事」であった。

「一粒の平和の種を蒔く。

それがあなたの心に大きく育った時、世界は平和になる」、と常に語っていたという。

中村さんは6年前、平成24年99歳で亡くなられた。

私たちも、『命こそ宝。命こそ大事』の志は、忘れてはならないと思います。

今日の発句は

『八月や 六日九日 十五日』

『秋立ちて 焼け付く暑さ 続くなり』

『勝ちて泣き 負けても涙 甲子園』

今週も≪お日様顔出し『ワッハッハ!』≫で 元気に行こう!

――2018・8・21―ー

全国のみなさん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。

山永貴幸さん、ご入社おめでとう。ご活躍を期待します。

今年は台風の当たり年、19号、20号と連続して接近、今週も要注意です。

行方不明になった2歳の幼児を助けた災害ボランティア・尾畑春夫さん(78歳)が注目されています。

尾畑さんの座右の銘は、「掛けた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め。」です。

今日は、世界的な「ESG投資」の流れについて、ご紹介します。

ESGとは、「環境(ENVIONMENT)」「社会(SOCIAL)」「統治(GOVERNANCE)」の三つの要因の頭文字。

「投資を判断する際、財務情報や収益性だけでなく、非財務情報であるESG要因も考慮して収益を追求する」投資手法の総称です。

2016年度の全世界ESG投資額は、22兆8900ドル(約2500兆円)に登り、世界の年間投資額の4分の1にあたります。

地域別には、欧州・53%、米国・38%、日本では未だ2%に過ぎず、遅れています。

具対的な投資手法として、四つに分類され

①・「ネガティブ・スクリーニング」

武器やたばこ等ESG観点から問題のある企業を投資対象から除外するもの

②・「ポジティブ・スクリーニング」

ESG評価の高い企業のみを投資対象に組み入れるもの

③・「インテグレーション」

既存の投資判断にESG要因を織り込むもの

④・「エンゲージメント」

投資先企業との対話や議決権行使等を通して、ESGへの取り組みを促すものです。

欧米では、2015年に合意された気候変動に関する国際的枠組み「パリ協定」を契機に、取り組みが加速しています。

これからの企業経営の重点ポイントとして注視したいと思います。

今日の発句は、

『ゴーヤまで 熱中症に 罹りけり』

『亡き人を 偲ぶ墓苑に 風の音』

今週も、≪お陽様顔出し『ワッハッハ!』≫で元気に行こう!

――2018・8・28――

全国のみなさん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。

今日は、「民放テレビ初放送の日」「テレビCMの日」。

65年前の1953年(昭和28年)のこの日午前11時20分、日本テレビが放送開始。

日本で初めてのテレビCMは、「精工舎の時計が正午をお知らせします」でした。

8月もあと数日ですが、記録的な猛暑、酷暑、炎暑の日が続き、また日本列島が連続して台風に襲われ、各地で大きな災害をもたらした月でした。

一方でスポーツの話題で盛り上がりましたね。

中でも第100回記念甲子園高校野球では、秋田県立金足農業高校の活躍が注目され、

大阪桐蔭高校との決勝戦の視聴率は、過去最高を記録しました。

優勝校報徳学園は、ジュニア世界選手権の代表選手ばかりを集め、2回目の春夏連覇達成、文武両道で名高く、毎年、京都大に55名以上が入学する名門校ですが、健闘して敗れた準優勝校・秋田県立・金足農業高校の方に、全国の関心が集まったようです。

金足農校の教育方針は、<寝ていて人を起こす勿れ>で、グランド脇の石碑に刻まれている言葉です。

この言葉は、明治時代の農業指導者で、農聖と称された石川理紀之助の遺訓。

「寝ていて人を起こす勿れ」とは、「人を動かすには、まず自分から卒先垂範せよ。

他人任せにせず、先ず自分から動け」の精神を云います。

明治時代から長い間、東北は、大変な雪国で農民は耕作に苦労し、貧しい農民が多く、

石川理紀之助は、貧しい農民の救済を実践したのです。

夜明け前に板をたたいて村人たちを起こし、共に農作業に励む卒先垂範を信条としたといいます。その言葉が、現在も引き継がれて教育方針となっているのです。

注目の吉田輝星投手を始め選手たちは、勝利の度に、金足農業高校の校歌を、体をそらす独特な姿勢で歌い、その一生懸命な姿が注目されました。

校歌は、雪国の厳しさと農業の悦びを歌い上げ、戦前から歌い継がれてきたそうです。

その一節に、

「霜白く、土こそ凍れ、見よ 草の葉に、日の巡り 

農はこれ たぐいなき愛」とあり、農業に対する使命感が歌い込まれてます。

何事も、仕事には使命感を持って取り組みたいと思います。

今日の発句は

『明月や 残暑炎暑の 名月や』

『炎昼や 俄かに雲の 嶺が立ち』

『雷鳴の 雲切り裂くや 夏終わる』

今週も<お陽様顔出し『ワッハッハ!』で元気に行こう!

鈴木貞夫年譜・2018年第3四半期②」

     8月度 

        3日・SBグループ上期報告会(銀座東急ホテル)

   7日・役員ミ―テング

      フードボイス会(学士会館)

   9日・第151回SCゴルフ会(千葉CC野田C)

  21日・部門長会議

  28日・役員ミ―テング

  30日・取締役会

      監査役協議会          以上

(以下次号「鈴木貞夫言行録」第36回に続く)

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