佐賀県「新品種いちごブランド”いちごさん”」公表
執筆者:motoe
佐賀県は今秋デビューするいちご新品種「佐賀i9号」のブランド名を「いちごさん」に決定した。同品種は、同県が開発したいちごとしては「さがほのか」以来20年ぶりとなる新品種となる。国内の他品種との競合や、 生産者の高齢化などによって縮小傾向にある県内のいちご生産を盛り上げるべく、同県、JAグループ佐賀、生産者が一 丸となって、7年の開発期間をかけ、約1万5000もの試験株の中から開発したもの。同品種は「凛とうつくしい色と形」 「華やかでやさしい甘さ」「果汁のみずみずしさ」が大きな特徴で、「眺めてうっとり、かじって甘い。」というキャッチコピーがぴったりのいちご。「いちごさん」のブランド名は10月16日に県内で開催した、ブランド発表会において公表されされたが、発表会では、山口祥義佐賀県知事や佐賀県農業協同組合の大島信之代表理事組合長、開発にかかわった農林水産部園芸課の西美友紀主査のほか、ブランドロゴを手がけたクリエイティブディレクターの永井一史氏、ブランド名を手がけたコピーライターの渡辺潤平氏も登壇した。今年度の同品種は、166戸の生産者、約18haの栽培面積、出荷量は約900tを見込んでいる。なお11月下旬頃から収穫が始まり、首都圏等に向け出荷を開始する予定だ。今後は、県内の同品種の生産農家を拡大し、生産量を年々増加させていく予定という。公式ホームページ:https://www.saga-ichigosan.jp/【品種情報】■品種名:佐賀i9号 ■品種登録出願:2016.2.1 ■品種登録:2018.8.15 ■育成機関:佐賀県農業試験研究センター ■交配組み合わせ:佐系14号×やよいひめ