キリン「ギネスビール 泡の模様の発生メカニズム」解明

      執筆者:motoe

キリンホールディングス(社長:磯崎功典)の飲料技術研究所(所長:吉田有人)は、大阪大学(学長:西尾章治郎)大学院基礎工学研究科流体工学グループの渡村友昭助教、岩坪史弥(博士前期課程)、杉山和靖教授らとの共同研究で、「コップに注いだギネスビールの泡が作り出す模様の発生メカニズム」を検討し、「雨水が傾斜面を下降する際に現れる模様(転波:てんぱ)」と同様に、「コップの傾斜面を液体のかたまりが転がり落ちることによって模様が発生する」ことを世界で初めて明らかにした。同研究成果は、英国科学誌「Scientific Reports」にて、4月5日の18時(日本時間)に公開された。 同研究成果は、泡や粒子が介在する工業分野や、タンパク質の結晶成長や細胞培養などのライフサイエンス分野における流れの理解と制御に役立つことや、ビールや飲料に含まれる泡の運動の理解、ひいては新しい飲料の開発にも繋がるものとして期待されている【該当論文について】 ■タイトル:“Bubble cascade in Guinness beer is caused by gravity current instability” ■著者名: Tomoaki Watamura, Fumiya Iwatsubo, Kazuyasu Sugiyama, Kenichiro Yamamoto, Yuko Yotsumoto, Takashi Shiono ■公開日:4月5日 18時(日本時間)・掲載誌:「Scientific Reports」(英国)