健康ニュース 5月1日号 インド飲みってな~に?

     

隣家のインテリ夫人「先生、さすがの物知り先生もご存知ないと思うのですが、インド飲みって知っていますか・・・。友人がインドへ行って体験してきたそうなのですよ」

隠居中の大御所 暈穀菜「何を言い出すのかと思ったらインド飲みだって?ワシは若いころインドに修行に行っていたことを知らないのかな。日本でいう滝飲みのことだよ。水筒やペットボトルの飲み口に、口を直接つけないで飲む飲み方だよ。逆に質問だが、何故インドではインド飲みという飲み方が定着していると思うかな」

隣家のインテリ夫人「えっ、友人もそこまでは話してくれませんでした」

隠居中の大御所 暈穀菜「インドという国は暑いということぐらいは知っているよね。ところで日本の最高気温は何度だと思うかな?」

隣家のインテリ夫人「確か去年の夏に埼玉県熊谷市で記録した41・1度でしたっけ?記憶に残っていますわ」

隠居中の大御所 暈穀菜「その通りだ。ではインドの最高気温は何度ぐらいと思うかな?」

隣家のインテリ夫人「熱いということは分かりますが見当がつかないですわ。でも50度ってことはないでしょうね」

隠居中の大御所 暈穀菜「その見当外の50度越えだよ。正確には3年前に記録した51度だよ。その年のインドでは熱波が続き死者も多数出たらしい。そんな灼熱の国インドの昔は、ものに恵まれない貧しい国だったのだね。従ってインドでは共有するという文化が生まれてきたと言われている。知らないもの同士でも物を共有する。たとえ水筒の水でも共有するといったようにね。だからインド飲みという習慣は、他人を思いやる文化の表れと言っている人もいるよ。老若男女を問わず、場所を選ばず水筒やペットボトルから水などを飲む時は、大きく口を開いて口に注ぐように飲む飲み方を、インド飲みということが理解できたかな」

隣家のインテリ夫人「良~く分かりました」

隠居中の大御所 暈穀菜「もう一つの理由も言っておこうかね。インドは高温多湿のために雑菌が繁殖しやすいという環境下にあるのだね。口を付けて飲むと雑菌が繁殖するだろう。暑いインドではボトルの中で菌が繁殖しやすくなり、水が腐ってしまうリスクも考えられるからね。そこで口を付けずに飲むインド飲みが、マナーとなったともいわれている。いずれにせよ、郷に入っては郷に従えという通り、インドに行けばインド飲みを理解し実践すべきというところかな」

隣家のインテリ夫人「インド飲みの深い知識を得ることができました。ありがとうございました」

隠居中の大御所 暈穀菜「それは良かった。ついでだがね、もうすぐ子供の日だよね。でもインドに行くと子供の日は、5月5日ではないのだよ」

隣家のインテリ夫人「え~、本当ですか?」

隠居中の大御所 暈穀菜「インドにも子供の日はあるのだが、11月14日なのだね。理由?インド独立に多大な貢献をしたのがネール首相という方だ。そのネールさんは大の子供好きで、誕生日が11月14日だったから、ネールさんの功績と誕生日をいつまでも覚えておいてもらおうという主旨から子供の日としたわけだな。さぁ新しい令和という時代になったね。平成時代に感謝を捧げ、令和時代も大いに語り合おうかね。新時代の前途を祝し冷酒で乾杯しよう!よろしく!」