伊藤忠食品「TABETE運営のコークッキング」へ出資

      執筆者:motoe

酒類・食品卸売業の伊藤忠食品(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長・社長執行役員:岡本均)は、食品ロス削減のためのフードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営するコークッキング(本社:東京都港区、代表取締役CEO:川越一磨)の第三者割当による株式を取得。本出資を通じて、コークッキングの食品ロス削減に向けた取り組みを支援するとともに、新しいビジネス機会の創出を推進する。食べられるのに廃棄される食品、いわゆる食品ロスの量は国内で年間約 643 万トンに及ぶといわれており、生産から消費に至るフードサプライチェーン全体を通して発生している。これらを削減していくためには、家庭のみならず、食品事業者の取り組みが必須。また、国連「持続可能な開発サミット」で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標12においても取り組みが求められている。コークッキングは2018年4月から、外食・中食事業者向けに、まだ安全においしく食べることのできる売れ残りや廃棄予定の食品と買い手(「食べ手」)をつなぐ、フードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営。現在は同サービスにより、首都圏・関東を中心に14万人以上の「食べ手」と300店舗以上をつないでおり、「TABETE」のアプリを通じて、利用者(「食べ手」)は美味しくお得に商品を購入でき、また「食べ手」になることで、食品ロス削減にも取り組むことができる仕組みとなっている。同社は「健康で豊かな食生活創り」を企業理念に掲げる酒類・食品卸売業として、「食」を様々なチャネルに流通するという機能を活かすことでこの廃棄の問題に積極的に関わり、本業を通じて社会課題の解決を行う新しいビジネスを検討してきたが、コークッキングへの出資を通じて、食品関連の取引先ネットワークや、EC、WEB 関連ビジネスなどとの協業を推進し、「TABETE」のさらなる「食べ手」への普及や出店登録の拡大を共同で進めるなど、幅広い分野での連携を図る意向だ。