フジッコ「大豆ファースト プロジェクト」スタート
執筆者:shirai
フジッコは、大豆を食事の最初に食べる「大豆ファースト」の食事法の知見を活かして、糖尿病リスクを抱えている香川県民の食生活の役に立ちたいとの思いで、「香川県『大豆ファースト』プロジェクト」を立ち上げ、香川県の医療関係者・栄養指導員・うどん業界・小売業界の協力を得て、「大豆ファースト」の啓発活動を進めている。同社が昨年実施した「大豆ファースト」の検証実験では、大豆ファースト(大豆をおにぎりの前に食べる場合)がベジファーストやおにぎりだけ食べた場合より、食後血糖値の上昇を抑制する効果があることがわかった。そこで、今回、全国一のうどん・そばの喫食率、消費量を誇る香川県のうどんを主食とする食生活に合わせて、オリーブ高松メディカルクリニックの協力による、うどん喫食時の「大豆ファースト」の食後血糖値上昇抑制効果について、2019年7月に検証実験を実施した。今回の実験では、26歳~55歳の男女12名(男性6名、女性6名)を対象に、3つの食事法として、(1)ノーマル(ぶっかけうどん390g)、(2)ベジファースト(野菜サラダ120gを食べた後にぶっかけうどん390g)、(3)大豆ファースト(蒸し大豆26g/約30粒を食べた後にぶっかけうどん390g)の食後血糖値の推移を比較。その結果、「大豆ファースト」では、うどん摂取30分後の血糖値の上昇を有意に抑制する効果があることがわかった。なお、この効果はベジファーストでは見られなかった。また、「大豆ファースト」では、うどん摂取のみ、ベジファーストと比較して、うどん摂取2時間後の満腹感を維持する傾向が見られたが、有意差は認められなかった。さらに、いずれのグループにおいてもうどん摂取後の血糖値の上昇は健康上あまり問題とならない程度に抑えられていた。この結果を受け、香川県を代表するさぬきうどんチェーン店「こだわり麺や」と「はなまるうどん」は、「大豆ファースト」の食事法の意義に賛同し、香川県民の健康推進のために、県内の限定店舗で2019年9月1日より「大豆ファースト」メニューを展開する。「こだわり麺や」は「大豆ファースト小鉢」4品を開発。うどんを食べる前に「大豆ファースト小鉢」を食べることを推奨し、毎日1品を日替わりで販売する。また、「はなまるうどん」では2019年9月1日~2019年10月末日の期間、「コクうまサラダうどん」を注文すると「蒸し大豆」の無料トッピングサービスを受けることができる。