キューサイ「タンパク質の賢い摂り方セミナー」

      2019/09/09   執筆者:編集部

キューサイは9月2日、「タンパク質の賢い摂り方~植物性・動物性の同時摂取の可能性~」についてセミナーをベルサール八重洲で開催、赤坂ファミリークリニック院長伊藤明子氏「現代女性における深刻なたんぱく質不足と賢い摂り方」はじめ神奈川工科大学応用バイオ科学部佐々木 一氏「新しいたんぱく質摂取の可能性 植物性+動物性たんぱく質」、徳島大学 宇宙栄養研究センター長二川健氏「植物性と動物性たんぱく質の筋委縮抑制効果」、キューサイマーケティング統括部研究開発部森田愛子氏「植物性+動物性のダブルたんぱく研究」が講演した。伊藤氏は三大栄養素の1つであるたんぱく質は、体内に少なくとも1万種類以上も存在し、全身の約20%はたんぱく質から構成されている。人のたんぱく質を構成するのは、20種類のアミノ酸。たんぱく質の機能は酵素、防御、輸送、貯蔵などと述べた。佐々木氏は「たんぱく質不足は身体機能を低下させる。一方、サイクル乳清・大豆たんぱく質は、骨格筋たんぱく質の合成を促進する。これらは、運動後の摂取量が増えることが分かっている」などと発表した。二川氏は「2010年4月JAXAと共同で筋肉の細胞を宇宙に打ち上げ、筋萎縮の仕組み研究をしている。宇宙飛行士は、宇宙の無重力状態で定期的な運動を継続しないと、3か月後に地球に戻ってきても歩けないほど筋力は委縮してしまう。40%の筋肉が落ちる(委縮する)」。と述べた。また、森田愛子氏は「日本人女性のたんぱく質の摂取量は食事毎で不均一、毎食均一にたんぱく質を摂取した方が筋たんぱく質の合成の効率が良い。動物性たんぱく質だけでたんぱく質の摂取は難しいので、植物性と動物性たんぱく質を組み合わせて摂ると良い。植物性と動物性たんぱく質のブレンドは筋たんぱく質の合成速度を高めること、吸収性も効率が良く持続性が認められた」と述べた。