丸紅「ロシア向け日本種イチゴ栽培用温室案件」受注
執筆者:motoe
丸紅は、ロシア “Victoria Estate”(以下、「VE 社」)のグループ会社である “Sovkhoz Electrostalsky”(以下、「SE社」)より、日本種イチゴ栽培用温室の機材供給案件を受注し、売買契約を締結した。同温室の設計と機材供給はJFEエンジニアリングが行う。今般、VE社グループはロシアマーケットにおける高品質なイチゴのニーズの高まりを受け、VE社グループが所有するモスクワ州郊外のエレクトロスタリ市ビクトリア産業団地にて、日本種イチゴを栽培する温室の建設計画を立案。同事業の建設工事は全3期(30ヘクタール規模)にわたり、今年度より10ヘクタールずつ建設される予定だ。同社とJFEエンジニアリングはその第 1 期工事として、まずは 10 ヘクタール分の同温室の機材を供給。同事業は、ロシアにおける雇用創出、経済振興に資する社会貢献性の高い事業として認識され、モスクワ州政府の税制優遇・補助対象事業となっており、日本においても農林水産省の食品産業グローバル展開推進事業の補助対象事業となっている。同社にとって、気候変動に左右されず安定した食糧生産を可能とする温室ビジネスは新規参入の分野であり、非常に重要な市場と捉えているという。同事業は、ロシアにおける日本種イチゴの安定供給に資するもので、今般ロシアで急速に発展している食文化の多様化および、日本ブランドの海外展開に貢献。同社は、世界各地におけるプラント建設、機材供給の実績と経験を活かし、本事業の円滑な推進に努めていく意向。JFE エンジニアリングは、2014 年度より、北海道苫小牧市と札幌市に所有する自社技術を応用した温室にて、高付加価値農作物の栽培・運営を行っており、北海道での栽培・運営事業で得られた知見を活用し、2021 年度に予定される本温室の完成後も、VE 社グループの要請を受け、日本種イチゴの栽培指導を行う予定だ。【プロジェクト概要】■客先:LLC “Greenhouse Complex “Sovkhoz Electrostalsky””(ソフホーズ・エレクトロスタリスキー) ■供給機材:日本種イチゴ栽培用10 ヘクタール分温室機材 ■スケジュール:2020年9月船積開始/2021年4月完工予定