農水省「次世代につなぐ新技術4点 発表」
執筆者:編集部
農林水産省は異分野のアイデア・技術を農林水産分野に導入する「イノベーション創出強化研究推進事業を実施しているが、1月24日、注目度の高い研究成果をマスコミ向けに発表した。発表内容は1、植物ウイルスを利用した果樹、野菜、花きの高速育苗技術の開発(岩手大学 次世代アグリイノベーション研究センター吉川信幸氏、2、画期的機能を持つ野菜の柚木季システムの実用化と接ぎ木効率を向上させる接ぎ木接着剤の開発(名古屋大学だいがくいん生命農学研究科 白武勝裕氏)、3、普及型オンサイト家畜感染症検査システムの開発(キャノンメディカルシステムズ(株)後藤浩朗氏、4、魚価向上および高品質な水産物、水産加工品の提供を目指した品質測定機器の開発(元水産総合センター、元水産研究・教育機構 中央水産研究所、水産物応用開発研究センター長村田昌一氏、大和製綱(株)岡部修一氏の4点で、いずれも次世代を担う研究開発ばかり。例えば1は植物ホルモンと開花ホルモンを利用して、高速育種を可能にする技術。2、日本が誇る接ぎ木技術を接着剤を用いて、簡単にぎ木にしてしまう技術。農林水産技術会議事務局産学連携久納寛子室長「研究成果を産学に知っていただくことによってイノベーション創出に貢献できれば」とコメント。問い合わせ農林水産技術会議事務局03-3502-8111。