カルビー「最新鋭工場新設に向け広島県と立地協定締結」

      執筆者:motoe

カルビーは広島県広島市佐伯区に新工場を建設する計画を決め、2020年5月20日、広島県と立地協定を締結したことを発表。将来的には、同県内の既存2工場の機能を新工場に移転・集約する計画で、この新工場は、広島港五日市地区の新規造成地に所在、面積は当社最大規模の100,000m²となる。2023年4月にスタートする第1期計画で建設する新工場は、2024年4月の操業開始を予定しており、現在の広島西工場の機能が移転。既存施設の老朽化への対応に加え、商品需要の拡大や労働力不足に対応すべく、設備の自働化や生産効率の向上を進めるほか、省エネルギーによる環境負荷の低減を図るという。更に新工場を、創業の地たる広島県における、人財育成やお客様とのコミュニケーションを深める拠点として活用することを計画している。新工場は、既存商品の生産に留まらず、デジタルトランスフォーメーション(DX)等の先端テクノロジー導入による技術開発や新商品の創出など、最新鋭マザー工場の役割も担っていく予定で、この拠点での成果を他工場の生産現場にも展開することで、グループ生産部門全体の競争力向上を目指していくとしている。同社は、今般の立地協定締結を新たな一歩として、中期経営計画で掲げる、「事業環境の変化に対応した基盤作りを通した変革と挑戦による持続的な成長」の実現に向けて取り組んでいく予定だ。【新工場の概要】■所在地:広島県広島市佐伯区五日市港一丁目 ■敷地面積:100,000m² ■投資額:土地約37.8億円、建物は未定 ■着工時期:2023年4月予定 ■操業開始時期:2024年4月予定(第1期計画:広島西工場移転・拡張)/2037年以降(第2期計画:広島工場移転集約) ■主な製造商品 ポテトチップス、スナック、新規事業における製品等を予定