モス「分身ロボットを活用したゆっくりレジ」実験導入
執筆者:motoe
モスバーガーを展開するモスフードサービス(代表取締役社長:中村栄輔、本社:東京都品川区)では、オリィ研究所(代表取締役所長:吉藤 健太朗、本社:東京都港区)と協力し、分身ロボット「OriHime」(オリヒメ)を活用した「ゆっくりレジ」を実験導入する。実験は 2020 年 7 月 27 日(月)~8 月下旬までの約 1 か月間の平日、モスバーガー大崎店にて行われる。同社では、2018年11月にセミセルフレジ、2019年12月よりフルセルフレジを一部店舗において導入し、人手不足の解消への対応を進めてきた。同時に、時代にあったモスバーガーらしいホスピタリティの形を追求し、テクノロジーを活用しながら、人ならではのあたたかみのある接客について研究を続けてきたが、今回オリィ研究所の協力のもと「OriHime」を活用した実証実験では、レジ対応するキャスト(店舗スタッフ)がその場にいなくても、注文時の応対を介した、人と人のあたたかいコミュニケーションの実現を目指してる。「OriHime」は、全長約 23cm の分身ロボットで、子育てや介護、身体障がいなどの社会的ハンディキャップにより外出困難な人の分身として、遠隔地であってもあたたかみのあるコミュニケーションを可能とし、オリィ研究所は「あらゆる人たちに、社会参加、仲間たちと働く自由を。」というビジョンのもと、外出困難な人々の社会参画を目的にサービスを展開している。今回の実験では、モスバーガー大崎店の店頭に時間限定(平日 14:00~18:00)で「OriHime」を1台設置し、会話を楽しみながらじっくり商品を選びたい方に向けた「ゆっくりレジ」を稼働させる。パイロット は客との会話しながら注文の受付を担当し、決済は有人レジにて行うというもの。今後、システムを改良することで、OriHime を通じて注文から決済までを行えるよう機能を拡張する予定という。昨今の新型コロナウイルス感染症によるソーシャルディスタンスなど、社会環境の変化に即した対応が外食業界にも強く求められているが、同社では、今回の「ゆっくりレジ」の成果をもとに、ドライブスルー注文への応用や、自走式ロボットによる配膳業務などを検討していく計画で、これらについても、2020年度内の実験開始を視野に入れているという。なお、今回の実験期間のパイロットは、関西に在住の障がいのある方 2 名が担当する予定。【実験概要】■内容:分身ロボット「OriHime」を活用した「ゆっくりレジ」の実証実験 ■期間:7月27日~8月下旬までの約1か月間(システムメンテナンスなどのため、開催期間内でも「ゆっくりレジ」を設置しない場合あり) ■時間:平日 14:00~18:00 ■店舗:モスバーガー大崎店 (東京都品川区大崎 2-1-1 ThinkPark Tower 2F) ■協力:オリィ研究所(https://orylab.com/) ■OriHime:リモートワーク、テレワークに最適化されたコミュニケーションロボット<高さ:23 ㎝×幅:約 17 ㎝(腕を畳んだ状態)×奥行:約 11 ㎝、重量:660g>