キリンホールディングス「RE100」へ加盟

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、2020年11月9日に電力の再生可能エネルギー100%化を目指す企業で構成される国際的な環境イニシアチブ「RE100」へ加盟した。2040年までに使用電力の再生可能エネルギー100%化を実現する。同社は、本年2月に社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定。気候変動においては、2050年までにバリューチェーン全体のGHG排出量ネットゼロを掲げている。「2030年までに2015年比で、グループ全体のScope1とScope2の合計を30%、Scope3についても同じく30%削減する」という高い目標を掲げ、2017年にSBT(Science-based Targets)イニシアチブ(SBTi)の承認を取得。徹底した省エネ活動に加えて、燃料転換の実施、ヒートポンプの導入、太陽光発電や風力発電、水力発電由来の電力の活用、および排水処理設備から得られる バイオガスを利用した発電などの再生可能エネルギーの活用、容器軽量化や共同配送を含むバリューチェーンでのGHG削減の取り組みなどを進めている。さらに、本年6月には「Business ambition for 1.5℃」に署名。これは長期的なGHG排出量ネットゼロの実現に向け、中期的なGHG削減目標を上方修正することを表明するもの。2020年中にこの新たな目標に対して、SBTiの承認を取得する予定となっている。また、2018年には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD※4)」提言に、日本の食品会社として初めて賛同を表明し、シナリオ分析など情報開示を積極的に行っている。RE100への加盟にあたり、各事業拠点における再生可能エネルギーの導入を加速させ、2040年までに使用電力における再生可能エネルギー100%による事業運営を目指していく。【参考】キリングループ環境ビジョン2050 https://www.kirin.co.jp/csv/eco/mission/