敷島製パン「食用コオロギパウダー使用の商品2種」発売

      執筆者:motoe

敷島製パン(Pasco)は、昨年12月にPascoのオンラインショップ限定で販売し、発売開始2日で完売した「Korogi Cafe(コオロギ カフェ)」シリーズの「コオロギのフィナンシェ」、「コオロギのバゲット」を1月18日より数量限定で再販する。同社は1920年(大正9年)創業以来、本業を通じて社会に貢献することを理念とし、未来の食糧不安に備え、持続的な食糧の安定供給を目指しSDGsの取り組みも進めているが、今回、栄養価が高く地球にも優しい昆虫食に着目し、高崎経済大学発ベンチャー企業であるFUTURENAUT(群馬県高崎市/CEO櫻井蓮)の食用コオロギパウダーを使用した製品を研究・開発。2050年、世界の人口は97億人になり、現在の2倍の食糧生産が必要になると言われているが、地球の資源は限られており、このままでは、早ければ2030年頃には世界的なたんぱく質不足が起こると予想されいる中、その状況を乗り越える方法として、国際連合食糧農業機関(FAO)が2013年の報告書で昆虫の食用利用の可能性について言及されている。また、食用に養殖される昆虫は、飼育に必要なエサや排出する温室効果ガスが食肉に比べて少ないとされており、地球に優しい次世代のたんぱく源として注目を集めていおり、中でもコオロギは、育てやすく味が良いことから、世界的にも人気が高まってきている。そうした現状を踏まえ、同社では、「Korogi Cafe」シリーズにタイで生産されたヨーロッパイエコオロギのパウダーを使用。
使用しているヨーロッパイエコオロギは、食品製造管理基準(*)の認証を受けた衛生的な食用コオロギ養殖場で、トウモロコシや大豆の配合飼料を用いて食用に養殖された品種となっている。他のコオロギ品種に比べるとクセの少ないさっぱりした味が特徴で、雑穀や炒ったナッツのような香りで、パンやお菓子に使うと、味に深みを出すことができるという。製品は、“未来食Labo”(「Korogi Cafe」シリーズ専用の施設)にて一つひとつ丁寧に手作りされている。購入はPascoのオンラインショップ(https://www.pascoshop.com/Page/LP/korogi/)から。