<コンビニ創業戦記『鈴木貞夫言行録」>(第53回)

     

第5章・ソフトブレーン・フィールド時代(その32)

『朝礼スピーチ事例集』 (その33)

--2021・2.24(水)

全国の皆さん お早うございます。心のグータッチを送ります。

梅の花も満開で、陽射しも風も春めいてきましたね。

今日は二つの点についてお話しします。

一つは、コロナ収束の鍵となる「ワクチン」の話です。

ワクチンの接種が、欧米から2カ月遅れで、漸く日本でも始まりました。

今回、日本で接種されるのは、米国の「ファイザー社」と「モデルナ社」のワクチンです。

このワクチンは、従来型の不活化ワクチンとは異なる遺伝子ワクチン「メツセンジャ―RNAワクチン」です。

ワクチンの効果は3つ、感染予防効果・発症予防効果・重症化予防効果。

今後、全国で、計画通りに接種が進行することを、心から期待します。

二つは、コロナ禍による閉塞感の中で、今世界で注目される女性を2人紹介します。

1人目は、今回の遺伝子ワクチン技術を開発した生化学者・カタリン・カリコさん(66歳)です。

ハンガリー生まれ、米ペンシルバニア大で、長年研究に従事したが、評価されず不遇でした。

7年前に、ドイツのバイオ企業「ビオンテック」社の副社長にスカウトされ、花が開いたといいます。

人類の救世主として、今年のノーベル医学・生理学賞授賞は確実と見られています。

2人目は、近代女子スポーツの開拓者・フランス人アリス・ミリアさん(1957年・73歳没)。

私も、オリンピツクへの女性参画のための壮烈な戦いの歴史を、今回初めて知りました。

近代五輪の創始者で有名なクーベルタン男爵は女性差別主義者でした。

そのクーベルタンに抵抗したのが、アリス・ミリアです。

33歳(1917)の時に、女子陸上を五輪正式競技とするようIOCに求めます。

所が当時IOC会長だったクーベルタン男爵は、これを拒否。

ここかららミリアの戦いが始まります。

37歳(1921年)に、自ら国際女子スポーツ連盟(FSFI)を創接。

38歳の時、パリで女性だけのオリンピツクを開催し、4年毎に50歳まで、欧州各都市で継続します。

これがIOCへの圧力になり、44歳の時に、1928年のアムステルダム大会で、遂に女子陸上が五輪正式競技として公認されました。

今年は、奇しくも彼女の「FSFI」設立から100年目。

今や「男女平等」は、IOCの金科玉条となり、東京五輪で女子選手は5割に達します。

没後64年、漸くフランス人も、クーベルタンに挑んだミリアの功績に気付き、

パリ市議会は昨年7月、次の「2024年・パリ五輪・パラリンピツク」会場の体育館に、

「ミリア」の名を冠することを全会一致で決議しました。

私たちも、先人たちの苦闘と栄光への戦いの歴史を忘れてはならないと思います。

終わりに、皆さんにお願いがあります。

ワクチン接種の機会が来たら、皆さん是非共、接種されることを希望いたします。

加えて、現在厳守している「コロナ感染予防の基本」を、気を緩めることなく、

コロナ終息宣言が出るまで、継続実践してくださることを、重ねてお願いいたします。

一寸長くなりましたが、ご静聴有難うございました。

              

鈴木貞夫年譜・2021年度」(第1四半期②)

『2月』

     2日・朝礼

       役員MT

     9日・朝礼

       役員MT

       経営会議

    15日・監査法人報告会  

    16日・朝礼

       役員MT

    24日・朝礼

       アカウント戦略会議

       経営会議

    25日・監査役会

       取締役会

                  以上

(以下次号『鈴木貞夫言行録」(第54回)を掲載します。)

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