日本チェーンストア協会「8月の販売概況」発表

      執筆者:編集部

日本チェーンストア協会は会員企業62社、7,858店舗における8月度の販売動向を発表した。総販売額は10,404億円、店舗調整前96.5%・店舗調整後98.9%。8月は生活者の節約志向が続く中で、全国的な記録的猛暑により盛夏商品の動きが良かったものの秋物商品の動きが鈍く、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は1.1%のマイナス(21ヵ月連続)となった。商品別には、食品では飲料、アイスクリーム、麺類、ビール類、スイカ、衣料品では機能性肌着、水着、住関品では扇風機、エアコンの動きが良かった。お中元は乾麺、飲料、酒ギフトの動きが良かった。猛暑日が続いたため、日中の暑い時間帯を避け、朝方と夕方にお客が集中する傾向が見られた。農産品は野菜はトマト、白菜、ゴーヤ、オクラ、まいたけ類は好調だが、ほうれん草、ばれいしょ、玉ねぎは不調。果物は猛暑による需要増でスイカ、かんきつ、りんご、アボカドは好調だが、バナナ、梨は不調。畜産品は焼肉関連を中心として豚肉、鶏肉は好調だが、牛肉は不調。ハム・ソーセージ、ベーコンの動きは鈍かった。水産品はうなぎは好調だが、不漁でサンマ、冷凍エビは不調。塩鮭は好調だが、魚卵、一汐開きは不調。惣菜は、温惣菜は中華は好調だが、揚物は不調。要冷総菜はサラダなど洋惣菜は好調。寿司・米飯の動きは良かった。その他食品は飲料、ビール類、洋酒、素麺、つゆ、ラー油は好調だが、米、調味料は不調。菓子は不調。洋風デイリーはアイスクリーム、デザートは好調だが、冷凍食品は不調。和風デイリーは冷やし麺、ところてん、冷奴用の豆腐、熱中症対策需要で梅干は好調だが、練製品は不調。パン類の動きは鈍かった。