キリンHD「国際的非営利団体AEPW」に参加
執筆者:shirai
キリンホールディングスは、環境中の廃棄プラスチック問題を解決するための国際的非営利団体である「Alliance to End Plastic Waste」(以下、AEPW)に、2021年3月より参加する。日本において食品会社では初めての参加となる。AEPWは、廃棄プラスチック問題の解決に取り組むため、世界中の政府機関、環境・経済開発NGOおよび市民社会と提携する国際的な非営利団体。AEPWは、プログラムやパートナーシップを通じて、4つの戦略的分野 (インフラの構築・整備、イノベーション、教育と啓発活動、清掃活動)の解決に重点的に取り組んでおり。2021年1月時点で、AEPWには、プラスチックのバリューチェーンに携わるグローバル企業や組織等から50社以上のメンバー企業やサポーターが参加している。キリングループは、「食から医にわたる領域」で価値を創造し、世界のCSV先進企業になることを目指しており、CSVの「環境」取り組みの一環として、2020年2月に社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指すことを宣言。また「キリングループ プラスチックポリシー」では、2027年までに「日本国内におけるPET樹脂使用量の50%をリサイクル樹脂にする」ことを掲げている。これまで、キリンビバレッジの飲料商品への再生ペット樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」の採用や、ペットボトル軽量化など、ペットボトルを中心にプラスチックに関する社会課題解決にさまざまな企業活動を通じて取り組み、2020年12月には三菱ケミカルとケミカルリサイクルによるペットの再資源化に向けた技術検討と実用化を目指す共同プロジェクトを開始している。今回、AEPWに参画し、グローバルな視点で世界を取り巻くプラスチック廃棄物問題解決に取り組むことで、参加企業とともに、「プラスチックが循環し続ける社会」の実現を目指していく。