凸版印刷「紙素材チャック付スタンディングパウチ」開発
執筆者:motoe
凸版印刷(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿秀晴)は、「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE™ Packaging」を掲げ、ちきゅうに価値ある「サステナブル バリュー パッケージ®」を提供しているが、その中で、食品の一次容器にも対応可能な、紙素材を使用したチャック付きスタンディングパウチを開発。この度、日本コカ・コーラ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ホルヘ・ガルドゥニョ)の新製品フリーズドライ飲料「1,2,CUBE(ワン・ツー・キューブ)」での採用が決定した。本品は「1,2,CUBE 緑茶」と「1,2,CUBE 麦茶」を5月19日より、「1,2,CUBE 珈琲」を6月28日より、Amazon.co.jpにて数量限定で販売される。日本コカ・コーラでは2018年より、2030年までにすべてのPETボトルを100%サステナブル素材に切り替えることなどを骨子とした「容器の2030年ビジョン」を策定。今回の新製品「1,2,CUBE(ワン・ツー・キューブ)」のパッケージ開発において、石油由来のプラスチック使用量削減とサステナブル素材の採用を重要テーマとして掲げる中、凸版印刷が開発した「紙素材チャック付きスタンディングパウチ」は、環境配慮とユーザビリティの両立を実現していることから高く評価、また、紙素材が与える「質感・風合いの良さ」も製品イメージとマッチし、この度採用に至ったという。凸版印刷が開発した一次容器対応「紙素材チャック付きスタンディングパウチ」は、ベースの基材に紙素材を採用しているため、プラスチックフィルムを使用した従来のスタンディングパウチと比較してプラスチック樹脂使用量を約13%、CO2排出量を約18%削減することが可能。また、紙重量が包装材全体重量の50%を超えているため、容器包装リサイクル法上の「紙製容器包装」に分類され、「紙マーク」表記となる。さらに、食品の内容物が直接接する面に、凸版印刷が開発した世界最高水準のバリア性能を持つ透明バリアフィルム「GL BARRIER」を使用し、軟包装全体のフルバリア化を実現。食品の賞味期限の延長にも配慮したパッケージとなっているほか、一次容器として必要な機能を維持しながら、スタンディングパウチの最外装の紙化を実現。紙ならではの質感や風合いを活かしたデザイン・プロモーションが可能と、SDGs(持続可能な開発目標)など、環境配慮や省資源化推進における世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージとして注目が集まっている。