はじめまして、吉井と申します。

      2021/08/26  

はじめまして、吉井と申します。

今回から月1ペースを目標にコラムを掲載して行く予定です。

プロフィールにも書いてありますが、エンジニアリングプラスチックス(通称エンプラ)を中心に40年以上プラスチックに携わってきましたので、その経験からプラスチックに関しての私なりの考え方を述べて参りたいと思っています。

1860年代アメリカで「セルロイド」が作られたのが世の中に出た初めてのプラスチックといわれています。60歳以上の方ならセルロイド製の人形の方が親しみがあるかと思います。1907年アメリカでにベークライト(フェノール樹脂)が初めて直物以外の原料で合成に成功し、その後100年数々の石油を原料とした数々のプラスチックが発明され、現在に至っております。最近は、地球にやさしいために、再び植物原料に戻ってきていることは、興味深い現象です。

最近、何かにつけ悪者扱いされているプラスチックです。

でも、周りをみるとプラスチックだらけです。それほど現在では、私たちの生活に密着しているのです。

しかし、プラスチックは、航空機や自動車の軽量化による燃費の向上であるいみ多大な貢献もしていることも事実です。

食品関係に関しても、輸送用の卵や鮮魚等の包惣菜、お弁当箱、カップ麺等の容器、買い物かごや陳列棚、照明に至るまでありとあらゆるところに使かわれています。

昨年のポリ袋有料化に続き、コンビニのスプーン・フォークの有料化がささやかれています。確かにプラスチックを減らして地球環境を守るという意識付けにはいいかもしれませんが、ポリ袋は、全てのプラスチック生産の2%ほどしかなく、スプーン・フォークに至っては、もっと少ないと推定されます。本当にこれで廃プラ減量の実質的効果はあるのでしょうか。また、スプーン・フォークに至っては、便利さだけでなく衛生上の面も考え合わせると更に奥深いものがあると思います。

はたして、本当にプラスチックってそんなに環境に悪影響を及ぼしているのでしょうか。

確かに海に流れ出たプラスチックがマイクロ化し、魚や鳥たちが食べて死んでしまうことも事です。でも、これはプラスチックが悪いのではなく、自然界にむやみに廃棄する業者や個々人が悪いのではないでしょうか。ということは、使うことが悪いのではなく、回収するようにすればよいことではないでしょうか。確かに回収が難しいことも理解した上で言っています。でも、何らかの対応策は考えるべきと思っています。酒好きに私は、昔、一升瓶は酒屋さんが回収して完全リサイクルをしていました。日本人には、その様な気質は、あると思いますので、しっかりしたルール作りをすることで、より効果のある環境保護になるのではないでしょうか。

尚、海洋汚染のマイクロプラスチックの原因の一つにたばこの吸い殻やペットボトルの路上へのポイ捨てがあります。路上は、雨に流され直接川に流れ、やがて海に流されます。

確かにプラスチックって種類も多く、その中身は分かりにくい部分ばかりです。私の個人的な考えもありますが、一人でも多くの方が正しいプラスチックの認識を持って頂きたいと思いますので簡単で分かり易い解説をしながら、このから未来のことを踏まえて、来月から世の中のプラスチックに関して私なりのコメントを掲載したいと思っています。

 

テーマは、「プラスチックは悪くない、捨てる人間が悪い」です。

ペットボトルやたばこの道路へのポイ捨ては、やめましょう。