キリンビール布施孝之社長9月1日午後8時32分逝去

      執筆者:編集部

キリンビール表取締役社長布施孝之氏(ふせたかゆき)は2021年9月1日午後8時32分、心室細動のため、都内病院にて逝去した。(61歳)。告別式は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を踏まえ、ご遺族の意向により近親者のみで執り行う。後日、「お別れの会」を執り行う予定で、日時や場所などの詳細は未定。略歴、1982年3月早稲田大学商学部卒、1982年4月キリンビール入社、2001年10月首都圏地区本部東京支社営業推進部長、2008年3月近畿圏統括本部大阪支社長、2010年3月、小岩井乳業代表取締役社長、2014年3月、キリンビールマーケティング代表取締役社長、2015年1月キリンビール代表取締役社長。団体等役員、2021年8月1日ビール酒造組合会長代表理事就任。氏は一貫して営業畑を歩み、現場主義に徹した。キリンビール社長に就任し、「お客様のことを一番考える会社」を目指し、徹底的に現場を回り、社員との対話を繰り返した。低迷時期もぶれずに判断基準を「お客様」とし、主力ブランドへの集中投資と、お客様を徹底的に理解するカルチャーづくりを行い、組織風土改革を実現。「本麒麟」というヒット商品を世に登場させ、また「キリン一番搾り生ビール」の再成長を果たした。コロナ禍の環境変化に対応し、家庭用市場ではクラフトビールや「キリンホームタップ」といった高付加価値商品を発売するなど、お客様支持を大きく上昇させた。飲食店様向けに、少容量でロスの少ないサーバーに力を入れるなど、常に世の中の困りごとの解決に心を配った。若手社員に向けて「布施塾」を開講し、未来のキリンビール幹部育成にも尽力した。キリンホールディングス代表取締役社長 磯崎功典氏 「突然の悲報に接し、社員全員まだ現実として受け止められていない。キリンビールを強い組織に改革し、この先もキリンビールの商品やサービスで世の中に笑顔と幸せをもたらしたい、という強い思いで取り組んでいた矢先であり、今は喪失感に苛まれている。誰よりもお客様のことを一番考えていた布施社長の思いを、残された我々全員でしっかり繋ぎ、少しでも布施社長に安心してもらえるよう全力で取り組んでいく」。