日清「海洋プラスチック」一部使用のパレット導入

      執筆者:shirai

日清食品は、海辺などに廃棄されたプラスチックごみをリサイクルして素材の一部に活用したプラスチックパレットを、製品の輸送、保管の際に用いる荷役台として国内企業で初めて導入し、2021年11月から順次使用を開始する。同グループは、環境戦略「EARTH FOOD CHALLENGE 2030」のもと、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に取り組んでおり、物流に関する取り組みの一つとして、同社が製品の輸送、保管の際に使用しているプラスチックパレットを、リサイクル素材を活用したものへと切り替えており、2030年までに全数の切り替えを完了することを計画している。今回、海へ流れ出る前に海辺などで回収されたプラスチックごみ (オーシャン・バウンド・プラスチック) を素材の一部に活用したパレットの使用を開始し、さらなる環境負荷の低減を図っていく。海中や海辺に廃棄されたオーシャン・バウンド・プラスチックは、不純物を多く含み劣化していることから、リサイクルして再利用することが非常に難しく、そのほとんどが埋め立てられていた。同社が導入するパレットは、その他のプラスチック原料と最適な配合で組み合わせているため、十分な強度を保持しながら "海洋プラスチック" の削減に寄与することができる。【パレットの仕様】サイズ: 1,000mm×1,200mm×130mm、重量:13kg、製造元:岐阜プラスチック工業、特長:①素材の一部にオーシャン・バウンド・プラスチックを使用 ②「プラスチック・スマート」のロゴを印字(海洋プラスチック問題の解決に向けた、環境省のキャンペーン。キャンペーンに賛同した個人、企業、団体などの取り組みを募り、世界中に発信していくことで、海洋プラスチック問題の解決への動きを加速させることを目的としている)