キリン「FTSE Blossom」構成銘柄に指定

      執筆者:shirai

キリンホールディングスと協和キリンは、FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexの構成銘柄となったことを発表した。グローバルインデックスプロバイダーであるFTSE Russellにより構築されたFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexは、各セクターにおいて相対的に、環境、社会、ガバナンス(ESG)の対応に優れた日本企業のパフオーマンスを反映するインデックスで、セクター・ニュートラルとなるよう設計されている。また低炭素経済への移行を促進するため、特に温室効果ガス排出量の多い企業については、TPI経営品質スコアにより改善の取り組みが評価される企業のみを組み入れている。また、本インデックスについて、企業の気候変動リスクや機会に対する経営姿勢を評価した点などがポイントとなり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が新たなESG総合指数として採用したことを発表。キリンホールディングスは、長期経営構想(KV2027)で「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指している。2017年12月には日本の食品業界で初めて、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同し、2020年2月にはシナリオ分析の結果を反映した「キリングループ環境ビジョン2050」を策定・公開。事業を通じた社会課題の解決と持続的成長を目指しCSV経営を推進してきた結果として、GPIFが採用する国内株式を対象とするESG指数すべてに組み込まれている。また2022年3月には、GPIFが国内株式の運用を委託している運用機関に依頼した「優れたTCFD開示」の選定において、最も多い8機関から高い評価を得て選定された。<参考> ・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による関連リリース https://www.gpif.go.jp/esg-stw/20220330_esg_adopt_jp.pdf ・FTSE Blossom Japan Sector Relative Index https://www.ftserussell.com/products/indices/blossom-japan