キリン「熟成ホップ摂取で集中力が高まることを確認」

      執筆者:motoe

キリンホールディングス(社長:磯崎功典)のR&D本部キリン中央研究所(所長:矢島宏昭)は、ビールの原材料であり、苦味成分として知られるキリン独自の脳機能素材「熟成ホップ」について、1回摂取することで自律神経が活性化し集中力が高まることを、臨床試験で初めて明らかにした。「熟成ホップ」はヒトの体内にある消化管の苦味センサーを通じて脳腸相関を活性化し脳機能を改善するという独自のメカニズムが確認されているが、今回の臨床試験の成果より、1回の摂取でも「熟成ホップ」による脳のパフォーマンス向上やメンタルケアの可能性が期待されるという。同社は慶應義塾大学と連携し、30歳以上64歳以下の健常な男女を対象に、二重盲検ランダム化クロスオーバー比較試験を実施し、「熟成ホップ」を1回(熟成ホップ由来苦味成分を35mg)摂取することで、自律神経および認知機能に及ぼす作用を検証。「熟成ホップ」もしくはプラセボを摂取する群に無作為に割り付け、1回摂取した後に自律神経活動については心拍測定、認知機能については神経心理テストを用いて評価。その結果、「熟成ホップ」を1回摂取することで、自律神経の活動レベルと、集中力を評価する認知機能課題のスコアが、プラセボの摂取と比較して統計学的に有意に向上したという。これまでの臨床試験で「熟成ホップ」の“継続的な摂取”により集中力や記憶力といった認知機能の改善が確認されていましたが、今回の臨床試験では、「熟成ホップ」は“1回の摂取”でも自律神経活動が活性化し、集中力が高まることを新たに確認。また、中高齢世代だけでなく、30代から60代といった幅広い年代を対象に、「熟成ホップ」の効果が期待できることも明らかとなった。なお、同研究成果を2022年3月18日の「日本農芸化学会2022年度大会」にて発表されている。