日清「ウーブン・シティに完全栄養食メニュー」提供へ

      執筆者:motoe

日清食品とトヨタ自動車は、静岡県裾野市にてトヨタが建設を進めるWoven City (ウーブン・シティ) における、食を通じたWell-Beingの実現に向けた実証について、具体的な検討を進めることで基本合意した。両社は、トヨタの子会社でソフトウェアを中心とした様々なモビリティの開発などを担うウーブン・プラネット・ホールディングス とともに、日清食品が研究を進める最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」をWoven City内で提供することなどを通じて、一人ひとりに最適な「おいしいと健康」を目指していくという。Woven Cityは、モビリティカンパニーへの変革を目指すトヨタが、様々なパートナーと共にあらゆる実証を行う街。「モビリティ」にはA地点からB地点への移動に加え、「Move=人の心を動かす」意味も含んでおり、トヨタはWoven Cityで、「モビリティ」の定義を拡大させ、ヒト中心とした幸せの量産を追求していくことに挑戦している。一方、日清食品は、「Beyond Instant Foods」をスローガンに、即席食品の価値を超えた新たな「食文化」の創造に挑戦し続けているが、その1つとして、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす「完全栄養食」の研究を進めている。この日清食品の目指す「Beyond Instant Foods」と、トヨタ・Woven Cityが目指す「モビリティの定義の拡大」は、その業界が異なっていても本質は変わらないという視点から両社の想いが合致し、今回の基本合意に至ったという。具体的には、(1) Woven Cityにおける「完全栄養食メニュー」の提供を通じた、住民の食の選択肢拡充と健康増進の共同実証、(2) 一人ひとりに最適な「完全栄養食メニュー」の提供に向けたデータ連携を検討していくとしており、両社は、日清食品の「完全栄養食メニュー」をWoven City内で提供することなどを通じ、一人ひとりに最適な「おいしいと健康」を目指し、食を通じたWell-Beingの実現に向けて取り組んでいく意向だ。