キリン「甘味タンパク質を開発・製造する米企業に出資」
執筆者:motoe
キリンホールディングス(社長:磯崎功典)は、5月12日に独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン(社長:百合本安彦)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、微生物発酵を活用し植物由来の甘味タンパク質を開発するJoywell Foods, Inc.(本社:アメリカ合衆国/以下、Joywell社)に出資。今回の出資を通じて、同社と同じく「健康」や「環境」という社会課題に向き合うJoywell社と甘味タンパク質を活用した将来的な協業の可能性を探索していくという。キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(以下、KV2027)」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指しているが、このKV2027の長期非財務目標として、社会と価値を共有し持続的に成長するための指針である「CSVパーパス」を策定し、「健康」「環境」などの重点課題を掲げている。これらの社会課題を解決するとともに、KV2027実現に向けて、既存事業の「食領域」(酒類・飲料事業)と「医領域」(医薬事業)に加え、キリングループが長年培ってきた高度な「発酵・バイオ」の技術をベースにして、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス領域」(ヘルスサイエンス事業)の立ち上げ・育成を進めていく意向だ。【CVCファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND」概要】■名称:KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(登記上の名称:KIRIN・GB投資事業有限責任組合)■投資対象:国内外のヘルスサイエンス領域に関連したスタートアップ企業■組成時期:2020年3月■運用総額 :50億円■運用期間 :10年間■無限責任組合員:グローバル・ブレイン