カゴメ×NEC「トマト営農支援を行う合弁会社」設立

      執筆者:motoe

カゴメ(代表取締役社長:山口聡、本社:愛知県名古屋市)と日本電気(代表取締役執行役員社長兼 CEO:森田隆之、本社:東京都港区、以下NEC)は、AIを活用して加工用トマトの営農支援を行う合弁会社「DXAS Agricultural Technology(ディクサス アグリカルチュラル テクノロジー)」をポルトガルに設立する。設立は本年7月を予定。新会社はカゴメのアグロノミーとNECのテクノロジーの融合により農業革新を起こし、環境に優しく収益性の高い営農を促進することで、世界各国での持続可能な農業への貢献をめざす。加工用トマトの生産は新興国を中心とした人口増加や経済成長に伴い今後も拡大が見込まれるが、持続可能なトマト栽培には、生産者減少への対応や環境負荷低減など様々な課題に取り組む必要があることから、カゴメとNECは環境に優しく収益性の高い営農の実現を目指して、2015年よりAIを活用した営農アドバイスの技術開発や事業検証に着手。ポルトガル、スペイン、オーストラリア、アメリカで実証試験を重ね、現在では7か国で事業を展開している。2020年4月には、両社は戦略的パートナーシップ契約を締結し、カゴメ内に新設されたトップ直轄組織「スマートアグリ事業部」を中心に、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope(クロップスコープ)」を使い更なる営農アドバイスの機能・品質の向上を図るとともに、営農支援事業のマーケティングと将来の可能性を研究してきた。そして、今回、営農支援事業における技術開発のさらなる加速や営業活動の強化を目的に新会社による事業を開始。カゴメのトマト営農に関する知見と、NECのAIを用いた分析・予測技術を一層融合させ、主に欧州、米州、オーストラリアの加工用トマト市場における営農支援を加速させていくという。将来的には日本での事業展開も目指して、検証を続けていく意向だ。【新会社の概要(2022年6月時点)】■所在地:ポルトガル、リスボン ■会社名:DXAS Agricultural Technology(ディクサス アグリカルチュラル テクノロジー) ■事業開始時期:2022年7月(予定) ■代表者の役職/氏名:CEO/中田 健吾(現 カゴメ スマートアグリ事業部長) ■事業内容 :AIを活用した営農アドバイスサービス・圃場可視化サービスの販売、マーケティング、プロモーション、顧客開拓、サービス企画 ■資本金及び株主比率:3億円相当ユーロ (カゴメ:66.6%、NEC:33.4%)