フジッコ「黒大豆の長期摂取で抗疲労、血管機能改善」

      執筆者:motoe

フジッコ(本社:神戸市/代表取締役社長執行役員:福井正一)は、黒大豆ポリフェノールの長期摂取による抗疲労および血管機能改善効果に関する研究成果について、0月22日〜23日に開催される「第27回日本フードファクター学会学術集会」において発表する。黒大豆は古くから日本で食べられているおせち料理の定番。黒大豆の種皮は、漢方薬の世界では古くから、黒豆衣(こくずい)と呼ばれる生薬として様々に利用されてきていることから、同社では、黒大豆の皮に着目。黒大豆種皮から抽出・精製した機能性素材である「クロノケア(R)」を開発した。「クロノケア(R)」は、ポリフェノールを58%以上(主成分は低分子プロアントシアニジン)含み、非常に高い抗酸化作用を有し、体内の酸化ストレスを低減することで自律神経機能を調節、疲労を軽減することが確認されている。また、血管機能の改善効果も認められており、末梢血流を改善し冷えやむくみにも有効であることが示されている。これら「クロノケア(R)」の「疲労感の軽減」「血管のしなやかさの維持」の機能については、既に2021年に機能性表示食品の届出が受理されているが、今回は、「クロノケア(R)」の摂取期間および摂取量が、疲労と血管機能に与える影響を検証するためのヒト試験が実施された。研究内容は、被験者69名(平均年齢41歳)を対象として、「クロノケア(R)」高用量(300mg/日)を摂取する群、低用量(100mg/日)を摂取する群、プラセボ(「クロノケア(R)」を含まない)を摂取する群の3群に分け、各試験食を12週間摂取してもらい、4週間毎に疲労と血管機能を評価。疲労の評価については、会社の出勤時(9時頃)と退勤時(18時頃)に実施。また、起床時に採尿し、体内の酸化ストレスを測定した。結果は、「クロノケア(R)」を摂取することで、体内の酸化ストレスが低減し、疲労と血管機能が改善されることを確認。特に、摂取期間が長くなるにつれて改善効果が高く、「クロノケア(R)」高用量の摂取でより顕著な効果が示された。また、疲労については、出勤時および退勤時の両方で改善されていることが判明したほか、血管機能については、血管年齢および毛細血管の本数の改善が確認できた。