キリン「紅茶農園の持続可能性向上」への取り組み開始

      執筆者:shirai

キリンホールディングスキリンビバレッジは、再生型農業を農家自身の判断で進められるツールである「リジェネラティブ・ティー・スコアカード(以下、スコアカード)」の開発を、レインフォレスト・アライアンスと2023年10月より共同で開始する。「スコアカード」は、紅茶農園で紅茶葉栽培に携わる人々と企業が自主的に利用しやすいツールとなることを目指しすもの。地球環境にやさしい農法と統合システム管理戦略を組み合わせることで、農業に対して自然の保全と再生のアプローチを取るレインフォレスト・アライアンスの再生型農業の定義に基づいており、土壌の健全性、農園内の生物多様性の保全、生態系の回復、農園の人々の生活向上を促進する方法を提示。また、紅茶農園は「スコアカード」を使用することで、現在の農業の実践と再生型農業に移行する際に改善すべき範囲を識別することができ、農業の実施状況の評価と、再生型農業への移行に向けた改善点を明らかにすることができる。同社は、「スコアカード」を「キリン 午後の紅茶」に使用されている紅茶葉の主な生産国であるスリランカの一部の紅茶農園を対象に開発を開始し、2024年にパイロットテストを実施する予定。同活動を通じて、紅茶農園における再生型農業の実践を支援し、原料生産地の持続可能性を向上させることを目指す。