食の食(5) ハタハタの醤油漬けの一夜干し 12/7
執筆者:編集部2
秋田の友人から毎年この時期に送ってくれるハタハタ。今年も大量にいただきました。
「秋田名物八森ハタハタ・・・」の秋田音頭に唄われている秋田の名物。
「鱩」と書くこの魚は、冬に雷が鳴るような海のシケの時に大量に群れを接岸し産卵するといわれています。
地元ではこのハタハタをしょっつる鍋(いくるかやきとも言われている)で食べるのが代表的な料理。しょっつる(いくる)とはハタハタを塩漬けにして発酵させた上澄みの液で、その汁に野菜や魚をいれた鍋が冬の定番です。
今年は醤油漬けの一夜干しをつくりました。
まずハタハタのヒレや内臓を取り除き、水洗いをし、水分や粘液をキッチンペーパーで拭い取ります。
漬け汁はいつものそばのかえしをベースに日本酒を少々入れつくりました。
ハタハタを漬け汁にいれ、約一昼夜置いてから魚を取り出し、キッチンペーパーで汁を拭い取り、焼き網に1匹ずつ丁寧に並べ、日陰の風通しのいい所で1日干します。
ピーンとつっぱったハタハタ、腹から背いっぱいに銀色がまぶしくその姿はまるで宝石を体いっぱいに撒き散らしたようで感動ものです。
これから年末にかけ、この一夜干しを焼物、から揚げ、みそ焼き、バター焼き、煮物などいろんな料理の中で使っていきたい。楽しみです。