日清製粉「米子会社工場の新生産ライン・ITC」完成
執筆者:motoe
日清製粉グループの日清製粉(取締役社長:山田貴夫)は、米国の子会社であるMiller Milling Company, LLC(以下「ミラー・ミリング・カンパニー LLC」)のサギノー工場(米国テキサス州)に新生産ラインを増設し、同工場の生産能力を約40%増強する工事を進めていたが、今年3月に同ラインが稼働を開始。今回の増設により、サギノー工場はテキサス州最大の製粉工場となり、ミラー・ミリング・カンパニー LLCの生産能力は、米国市場で第4位となった。また、同工場の増設に合わせて、サギノー工場敷地内に、製粉ラインを再現できる小規模製粉機器や原料小麦・小麦粉製品の分析機器を備えた二次加工試験室、またユーザー向けサービスの大幅な拡充に向け、ベーカリー機器を有するラボ施設であるイノベーション&テクニカルセンター(以下、「ITC」)が新設され、現地時間4月2日に両施設の竣工式が執り行われた。サギノー工場が商圏とするテキサス州は、人口伸長率の高い成長市場であることから、2019年に新ラインを増設したが、一層の需要増に対応するため、今般、更なる増強を実施。小麦粉供給体制を強化すると共に、ITCを活用したユーザーへの提案活動などのソフト面のサービスも拡充。今回の大型戦略投資を通じ、カナダの子会社であるロジャーズ・フーズ Ltd.と共に北米市場でのプレゼンスを一層高め、日清製粉グループの海外事業の更なる拡大及び利益成長に向けた取組みを加速していくという。