「江戸東京野菜の物語」出版 日本遺産に登録申請中

      2020/03/27   執筆者:編集部

「江戸東京野菜の物語」(伝統野菜でまちおこし)が3月13日、平凡社から出版された。同書は江戸・東京で生まれ育った伝統野菜の一品、一品を探求し、そのルーツを調査、研究した貴重な記録書である。一般的に野菜といえば京野菜が有名で、当時、江戸東京野菜を知るものも少なく、京野菜の対抗などと陰口も聞かれた。そうした中、著者は近隣の農家やサークル、小学校など、それこそ地道に丁寧に回り続け、江戸東京野菜の普及に努めた。その結果、NHKはじめ全国のマスコミが江戸東京野菜を取り上げ、広く全国に知られるまでになった。現在、東京都は江戸東京野菜を日本遺産に登録するため文化庁に登録申請を出している。建築や電子機器などに比べて華やかさはないが、江戸東京に生まれた育った小さな野菜を新たな江戸東京文化にする取り組みである。江戸東京野菜は練馬大根、金町コカブ、小松菜など50品目が確認されているが、まだまだ未確認の品種もあり、著者はじめグループでは趣味と実益を兼ねて新たな品種を心待ちにしている。すでに絶滅した品種もあり、現在も調査は進められている。新書版264ページ、定価900円(税別)、1944年東京都生まれ、東京農業大学卒、NPO法人江戸東京野菜コンシェルジュ協会代表理事.

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