キユーピー「育児食の生産・販売終了」

      執筆者:motoe

キユーピー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長執行役員:髙宮 満)は、約1年後の2026年8月末をもって育児食(ベビーフード・幼児食)全72品目の生産を終了し、順次販売も終了すると発表した。生産・販売の終了にあたっては、急な供給停止によるユーザー等への負担を最小限にとどめるため、同発表から生産終了まで約1年間の期間を設定。この1年間を、同社の育児食を利用している顧客が引き続き安心して商品を購入できる期間として、また今後の商品選択を検討する期間として対応する意向だ。同社は1960年の発売以来、65年間にわたり育児食を生産・販売してきたが、近年は自社の販売数量の低迷に加え、原資材価格やエネルギー費の高騰によるコスト増などの厳しい市場環境に直面。商品継続のために、設備投資や販売促進を含むあらゆる検討を重ね、立て直しを図ってきたが、ユーザーに満足してもらえる品質を維持しつつ生産を継続することが困難であると判断。今回、生産・販売の終了を決定したという。