伊藤園ほか2社「契約茶園で地域資源循環型農業」着手
執筆者:motoe
伊藤園(社長 : 本庄 大介、本社 : 東京都渋谷区)とJAおおいがわ(代表理事組合長 : 杉山 芳浩 所在地 : 静岡県藤枝市)、ホテイフーズコーポレーション(社長 : 山本 達也 所在地 : 静岡市清水区)の3者は共同で、静岡県内で「お〜いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」を肥料化し、静岡県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を8月上旬より開始する。伊藤園では、かねてより限りある資源の有効活用と環境負荷低減のため、事業活動を通じた脱炭素化や資源循環などの環境課題解決に取組んでいるが、その一環で、茶の生育に不可欠な窒素肥料の代替として、「お〜いお茶」など茶系飲料の生産時に排出する副産物「茶殻」に含まれる窒素成分の活用に取組んできた。今回、各社との連携により水分含量が高く肥料化が困難といった技術的なハードルを克服し、静岡県内で排出する副産物「茶殻」を、静岡県内でペレット状に加工した肥料として製造し、静岡県内の契約茶園で活用する地域資源循環型農業を開始するに至ったという。同取組みを通じて製品化した茶殻肥料は、8月上旬より同社の契約茶園(27ha)で活用するのを皮切りに、地域資源循環型農業として本格的に展開をスタート。これにより、静岡県での地域資源循環を促進し、環境に配慮した持続可能な農業の推進に貢献していきたいとしている。