ヤクルト乳酸菌飲料で風邪予防効果を確認
執筆者:編集部
イギリス、ラフバラ大学のグリーソン教授は、免疫機能が低下して感染リスクが高まる傾向の強い持久系スポーツ選手84名を対象に、「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」を含むヨーロッパで市販されている乳酸菌飲料(商品名:ヤクルト)の飲用試験を実施した。その結果、継続的に激しい運動を行うスポーツ選手は、「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」を含む市販の乳酸菌飲料を継続して飲用することで、上気道感染症(いわゆる風邪)の発症率が低減する効果が確認された。その効果の要因のひとつは、IgA抗体量が良好な状態に保たれたことに起因するものと考えられる。(株)ヤクルトは、本飲用試験について、費用負担や乳酸菌飲料の提供などで協力をした。 ヤクルト本社中央研究所所長 澤田治司博士は、「弊社の乳酸菌飲料『ヤクルト』の継続飲用が粘膜免疫を良好な状態に保ち、風邪の予防に役立つことが証明されたことは貴重な成果である」とコメントしている。なお、この飲用試験の結果は、国際的科学雑誌「International Journal of Sport Nutrition & Exercise Metabolism」の電子版に速報として掲載された。