メルシャン「赤ワイン成分が遊離脂肪酸のクリアランスに有効である可能性」発見

      執筆者:編集部

メルシャン㈱は、奈良女子大学生活環境学部の井上裕康教授および中田理恵子講師と共同研究の結果、ポリフェノールの一種レスベラトロールを含む赤ワイン中の成分が、心臓の脂質代謝に関連する遺伝子の発現を増強させるため、血液中と細胞内の遊離脂肪酸のクリアランス有効である可能性を発見した。フランス人は肉や乳製品など動物性脂肪を多く摂取するにもかかわらず心筋梗塞などの心疾患での死亡率が低いという、いわゆるフレンチ・パラドックスは世界中で知られている。このフレンチ・パラドックスはフランス人のワイン摂取量が多いことに起因していると言われているが、その詳細なメカニズムはわかっていなかった。同社では赤ワインに含まれるレストべラトロールをはじめ、赤ワインやその成分について長年研究を重ねてきた。この研究の過程で、フレンチ・パラドックスとレスベラトロールが関与しているのではないかという仮説を持ち、今回メカニズム解明のための共同研究を始める至った。この研究成果は第65回日本栄養・食糧学芸大会(5月15日開催)で発表される。同社ホームページhttp://www.mercian.co.jp/